呪島~ノロイジマ~
「嘘よ……嘘……何で!」
パソコンのディスプレイに向かって思わず叫んでいた。
同じ画面に、早紀が最も見たくない文字があったからである。
『夜鳴島』
五万分の一の縮尺で、たったの2cm……
いや、2cmもないであろう場所に……
娘が行く島の僅か2cm先に夜鳴島があったのだ。
県境はどうやらこの海峡なのだろう。
五色島は確かに香川県であるけれど、位置的には香川県よりも岡山県に近く、
そして……
綾は今……
早紀の身体にガクガクと震えが来た。
パソコンのディスプレイに向かって思わず叫んでいた。
同じ画面に、早紀が最も見たくない文字があったからである。
『夜鳴島』
五万分の一の縮尺で、たったの2cm……
いや、2cmもないであろう場所に……
娘が行く島の僅か2cm先に夜鳴島があったのだ。
県境はどうやらこの海峡なのだろう。
五色島は確かに香川県であるけれど、位置的には香川県よりも岡山県に近く、
そして……
綾は今……
早紀の身体にガクガクと震えが来た。