呪島~ノロイジマ~
今度は夜鳴島で検索してみた。
やはりあの幽霊騒動にまつわる単語が並ぶけれど、メインは現在の整備された島と、美術館に関するものである。
ずっと避けて来たから知らなかったけれど、あの保養所が今はリフォームされて美術館になっていた。
綾は必ずここに行くに違いない。
早紀はいても立ってもいられなくなって、綾の部屋を飛び出して階下へ降りた。
電話のもとに駆け寄ると、受話器をとって……
そこでハッとする。
誰にかければいいのか分からない。
茶和子はおそらく携帯電話を持っているだろうが、当然番号を知らないし、同じ理由で同行している全員の番号が分からない。
早紀は学校の名簿を取り出すと、茶和子の自宅にかけてみた。
茶和子が携帯電話を持っているなら、電話番号を聞こうと思ったのだ。
ところが呼び出し音の後で、留守番電話に切り替わる。
「んもう!」
早紀は録音しないで受話器を叩きつけた。
今度はとりあえず学校にかけてみる。
夏休みではあるが、誰かしら職員が出ているはずだ。
ところが……呼び出し音は鳴れど、一向に誰も出る気配はない。
そこでふと気がついた。
そうだ! 綾が泊まる旅館は分かっているのだ。
旅館に電話して、綾がついたら電話してもらえばいい。
早紀は綾から教えてもらった連絡先のメモを探した。
やはりあの幽霊騒動にまつわる単語が並ぶけれど、メインは現在の整備された島と、美術館に関するものである。
ずっと避けて来たから知らなかったけれど、あの保養所が今はリフォームされて美術館になっていた。
綾は必ずここに行くに違いない。
早紀はいても立ってもいられなくなって、綾の部屋を飛び出して階下へ降りた。
電話のもとに駆け寄ると、受話器をとって……
そこでハッとする。
誰にかければいいのか分からない。
茶和子はおそらく携帯電話を持っているだろうが、当然番号を知らないし、同じ理由で同行している全員の番号が分からない。
早紀は学校の名簿を取り出すと、茶和子の自宅にかけてみた。
茶和子が携帯電話を持っているなら、電話番号を聞こうと思ったのだ。
ところが呼び出し音の後で、留守番電話に切り替わる。
「んもう!」
早紀は録音しないで受話器を叩きつけた。
今度はとりあえず学校にかけてみる。
夏休みではあるが、誰かしら職員が出ているはずだ。
ところが……呼び出し音は鳴れど、一向に誰も出る気配はない。
そこでふと気がついた。
そうだ! 綾が泊まる旅館は分かっているのだ。
旅館に電話して、綾がついたら電話してもらえばいい。
早紀は綾から教えてもらった連絡先のメモを探した。