呪島~ノロイジマ~
ぽつりぽつりと、廃墟が現れる。


十数軒の民家があったらしいが、どれも廃屋で昼間だというのに、正直薄気味悪い。



やがて下りに差し掛かり、一軒の廃屋の前を通っているとき、







――ガタッ、バターン。






突然縁側の雨戸がこちら側に倒れてきた。




「きゃぁあああ」


慌てた早紀が飛びのけたところが斜面だった。

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