呪島~ノロイジマ~
「危ない!」


咄嗟にかばった輝之は、そのまま斜面に転倒した。




「う、うわぁああああああああああ」


ザザザザザァアアアアア。


輝之の身体は、なす術なく斜面を滑り落ちていく。




「テルさん!」


起き上がった早紀が、輝之の滑り落ちて行った斜面を見るが、すでに確認できる範囲に輝之の姿はなかった。

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