呪島~ノロイジマ~
早紀は急いで坂道を下った。



うっそうと生い茂った草を掻き分けながら、一生懸命急いだ。


自分をかばって急斜面を落ちていった輝之を、

少しでも早く救出してやりたかった。








しかし……






月日の中で生い茂った雑木により、隠されてしまっていた正規の道から、


途中でそれたことに、早紀はまったく気がつかなかった。

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