呪島~ノロイジマ~
おかしいと思ったのは、また道が登り始めたからだった。
いくら普段は誰も使わないからといって、だいたいこんな獣道のように狭くて、道なき道という感じなわけはない。
どうしようかと思案したが、早紀は思い切って来た道を引き返すことにした。
都会っ子ではあるが、確実に道を間違っているのは分かる。
一刻を争うときだというのに……早紀は泣きそうになった。
いくら普段は誰も使わないからといって、だいたいこんな獣道のように狭くて、道なき道という感じなわけはない。
どうしようかと思案したが、早紀は思い切って来た道を引き返すことにした。
都会っ子ではあるが、確実に道を間違っているのは分かる。
一刻を争うときだというのに……早紀は泣きそうになった。