呪島~ノロイジマ~
おかしいと思ったのは、また道が登り始めたからだった。




いくら普段は誰も使わないからといって、だいたいこんな獣道のように狭くて、道なき道という感じなわけはない。





どうしようかと思案したが、早紀は思い切って来た道を引き返すことにした。


都会っ子ではあるが、確実に道を間違っているのは分かる。


一刻を争うときだというのに……早紀は泣きそうになった。

< 96 / 716 >

この作品をシェア

pagetop