海と空の繋がり
久しぶりに会う2人は、いつもの電話の時とは少し違ってお互いテレていた。
映画館に入って上映されても母はまだドキドキしていて。
そんな母を見て父は、そっと母の手を握った。
その手は大きくて、でも温かくてとっても優しい手。
そんな父の手が母の緊張をほぐしていた。
その日は映画を見て、ご飯を食べての帰宅。
お互いにとっても心地のいい時間だった。
この日を境に父と母は忙しい合間をぬって、少しでも会う時間が増えた。
当時母は実家を出て一人暮らし。
もっぱら父が母の家に来る事が多かった。
そんな中、年齢差も気にならない程順調に交際していた2人に思いがけない出来事が起こった。