海と空の繋がり
それから数日後。
運良く私達の休みの日に母は仕事があった。
朝、普通に母を送り出し、と言ってももうこれが最後かもしれないのでしっかりと見送った。
その後、空が車で来てくれて、数日前からまとめていた荷物をのせる。
自分の部屋のテーブルの上に母への手紙を置いた。
そして、最後にずっと生活していたこの場所をぐるりと見渡して家を出た。
車に乗り込むと、
「本当にいいんだね?」
確認をするように空が聞いてきて、
『うん。』
その目をみつめ返して、私は力強くうなずく。
そのまま車は走り出し、私達は2人で暮らし始める空の家へ。