海と空の繋がり


最寄りの駅から家までの間にスーパーがあるので、夕飯の材料なんかを少しだけ買ってお店をあとにした。


家までのほんのわずかな距離でも空は何度かくしゃみをして、鼻をズズッとすする。


『悪化しないように薬飲んだ方がいいよ。』

「そうだな。ご飯食べたら飲むわ。」


そんな話をしながらマンションの階段を上って行く。


私は空の方を見ていたから気付かなかった。


けど、前を見た空の顔が一瞬で変わる。
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