海と空の繋がり
翌日もいつも通りにパートに行き、帰宅すると空が帰ってきていた。
『早かったんだね。』
「うん。海が寂しがってるんじゃないかと思って急いで帰ってきた。」
『ありがとう。』
空に会えた事でホッと一安心出来たけど、思うようにいかないのが現実。
この日を境に私達は暗闇のどん底まで堕ちてしまう。
それからすぐ父の手術が行われた。
胃ガンと宣告された父は、胃の1/3を摘出。
当日は空だけが病院に行き、私は家で無事に手術が終わる事を祈っていた。
夕方には空から連絡がきて、手術が終わった事を知らせてくれた。