海と空の繋がり


社長さんはとってもよくしてくれる人で、こっちに来てからは何かとお世話になっている。


「んっ…、あれ?」

『目覚めた?仕事中に倒れたの。疲れが溜まってるんだろうって。』

「そうなんだ。ごめんな、ビックリさせて。」

『ううん。点滴終わりそうだね。看護師さん呼んでくる。』


空が疲れていたのは知っていた。


けど、ここまでなんて気付かなかった。


『社長さんがね、2、3日ゆっくり休めって。』

「迷惑かけちゃったな。でも、俺今から父さんのとこ行ってくるわ。」


空はきっとそう言うと思ってた。
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