海と空の繋がり



店長さんに帰ってもらってしばらくすると、


「海!大丈夫か!?」


血相を変えて空が来てくれた。


『うん…大丈夫。』

「ごめんな。俺のせいだよな。」

『違うよ。空のせいじゃない。』

「本当にごめん。」


今にも泣きそうな顔の空。


私は空のこんな顔が見たいわけじゃない。


ただ、こっちに来たばかりの頃のように2人で一緒に笑い合っていたかった。


その日は一晩病院に泊まり私は翌日、空の迎えで家に帰ってきた。


夜になり、空にワガママを言ってあの海に連れてってもらった。
< 223 / 249 >

この作品をシェア

pagetop