海と空の繋がり


『ねぇ空、あの街に戻りなよ。』

「えっ?」

『ごめんねって言われる度に辛かった。2人で居ても1人ぼっちな気がして寂しかった。だから、空はあの街に戻って。』

「ちょっと海、何言ってるの?」

『私にはもう限界みたい。愛してるから…だから別れよう。』


ここに来たのは空に別れ話をする為。


『私は強く生きていかなければいけないの。私が強くなる為に別れて下さい…。』


涙で視界がぼやけて見えない。


けれど、空の目からも涙がこぼれていた。


「海の気持ちに気付いてやれなくてごめんな。」


明日は私達の誕生日。
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