海と空の繋がり


そして私達の別れの日。


本当はずっとずっと空と一緒居たいけど、やっぱり私達には無理だった。


空の居ない生活なんて、私には無意味にしか思えないけど。


強く生きていく為には離れるべきなんじゃないかと思った。


手を握り合ったまま夜通し思い出話をして、朝になり空はこの家を出て行った。


遠ざかる背中を追い掛けたくても出来ない。


私はこんなにも空の事を愛していて。


空も私を沢山愛してくれていた事を胸に刻み、私は歩きだす。


もう隣にあなたは居ない。


けれど心の中にはあなたがちゃんと居てくれる―――。
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