海と空の繋がり


「はい、前向いて。」


クルッと回されて、空に背中を向けて座る。


後ろから、抱きつかれて


『空?恥ずかしいよ。』


みんなに見られないか心配だった。


それなのに、空はフッて鼻で笑って私が着ているパーカーのファスナーに手をかける。


ちょっと、待って。


パーカーくらい自分で脱げるよ。


後ろから手を回され、ゆっくり下ろされるファスナー。


もう恥ずかしすぎる。
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