夢のまた夢【短編集】
手と手
手と手が微かに触れ合う瞬間
私の体に緊張が走る
ーーーどうする?
このまま、触れてしまうのか
それとも、
触れないでいるのか
私一人が意識しているのだろうか?
私が考えすぎなのだろうか?
けれど、
想いは伝えたい
ありがとうの気持ちを
私の中から溢れる想いを
素直に伝えたいと思う
その想いが私の心と体を突き動かし
一歩前へと踏み出させてくれる
ああ、
これでいいんだ
これでいいの……
触れるとか触れないとか
本当はどうでもいいのかもーーー
そう
もっと大切な事はあるはず
ーーー決して間違いを
犯してはいけないーーー
わかってはいるんだけど……
わかっている
大切な事は間違いを
犯してはならない事だって
だけど
やっぱり意識してしまう
手と手が触れるか触れないかの
ギリギリの所で
私の心はいつだって
迷ってる
「246円のお返しです。
ありがとうございました。
また、どうぞお越しくださいませ。」
バイト先のコンビニにて
お釣りを渡すとき
毎度、悩んでおります……。
終
いや、マジです。
お釣りを
お客さんの手を包み込むように
渡すのもなんだし
かと言って
何だか、汚いものに触れるような
感じになるのもなぁ……
悩んでおります。
私の体に緊張が走る
ーーーどうする?
このまま、触れてしまうのか
それとも、
触れないでいるのか
私一人が意識しているのだろうか?
私が考えすぎなのだろうか?
けれど、
想いは伝えたい
ありがとうの気持ちを
私の中から溢れる想いを
素直に伝えたいと思う
その想いが私の心と体を突き動かし
一歩前へと踏み出させてくれる
ああ、
これでいいんだ
これでいいの……
触れるとか触れないとか
本当はどうでもいいのかもーーー
そう
もっと大切な事はあるはず
ーーー決して間違いを
犯してはいけないーーー
わかってはいるんだけど……
わかっている
大切な事は間違いを
犯してはならない事だって
だけど
やっぱり意識してしまう
手と手が触れるか触れないかの
ギリギリの所で
私の心はいつだって
迷ってる
「246円のお返しです。
ありがとうございました。
また、どうぞお越しくださいませ。」
バイト先のコンビニにて
お釣りを渡すとき
毎度、悩んでおります……。
終
いや、マジです。
お釣りを
お客さんの手を包み込むように
渡すのもなんだし
かと言って
何だか、汚いものに触れるような
感じになるのもなぁ……
悩んでおります。