余命5年と言われて(膠原病)

12/24

わたしひとりで膠原病の先生と会う。
ひとりで膠原病の外来の診察室に入るのもなんだか変な気分。

「歯を抜かなくちゃいけないんですよ。年明けすぐにでも」

「今日すぐには書けませんけどね」

「今日じゃなくてもいいんですが」

「明日の朝までに書いておきます」

「お願いします」

普通は10日くらい待たされる。
名医とは言い難い先生だが、何かと融通はきく。
気難しい医者だとこうはいかないのだ。

「普通は歯科の方から書類が来るんだけど」

そうだった。
でも、私が先にお手紙を早めにもらっておきたいと歯科医に言ったのに、そうですね〜と言うだけで何もしてくれなかったのだ。


< 165 / 181 >

この作品をシェア

pagetop