余命5年と言われて(膠原病)
「心臓の専門の先生なら知ってるよ。うちの嫁さんがそこで心臓の病気がわかったからね。以前は大学病院にいたし、患者もいつも多い。この辺では名医と呼ばれてるよ」
「そこがいいかも」
「じゃあ明日にでも行ってみよう。そこは予約なしで行けるから。明日の朝また来るから」
そこに行けばなにかわかるかもしれないと思った。母親は今にも死にそうだ。
しかしそのときは真夏。もっと早く相談すれば良かったのだけど、もうおわかりのように母親は病院には行きたくないと思ってるのだから、どうしようもない。
とにかく次の日は叔父が連れて行ってくれるというので、私もホッとした。何もかも私一人にかかっていて、一人では無理だった。
寝たきり障がい者の娘もいるのだから。母親の病院通いが長引きそうだと感じたので、娘をショートステイに預けた。