余命5年と言われて(膠原病)
診察室に入ると、やはりあの先生だった。
「手のひら全体が赤くて痛いんです」
「あれ〜これ、なんだろうね」
それがわかれば病院には来ない。
「他に痛いところとかないわけ?」
「はい。手のひらと指だけなんです」
「血液検査しますね」
検査の結果を持ってまた呼ばれた。
「う〜ん。血液検査は別に異常ないですね。前にもこういう人がいたんですよ。これは自分の身体を敵だと思ってこうなるんですよ。その人は自然に治ったんだけど。そうだね〜漢方科に診てもらいますか?」
「はい」
「じゃあ、予約とっておきますから。もういいですよ」