余命5年と言われて(膠原病)
それでも半年くらいは、病院や買い物には車椅子を使っていた。
医者は「劇的に良くなりましたねー」と言っていた。
そう言われれば普通なら喜ぶところだが、母親は喜ばない。
「どこが劇的に良くなったの?キツさは変わらないのに」
と家で愚痴をこぼす。
母親は買い物が大好きなので、食料品の買い物も私が車椅子を押して行った。
趣味はないけれど、洋服やバッグや靴を買うのが好きなので、たまに大型ショッピングセンターなどにも行き、買い物をした。
車椅子に乗ってると、洋服などがよく見えない。
そのうち自分で車椅子を押しながら見て回っていた。
9月に退院してから、12月にかりんの虫歯の治療で、私も入院に付き添わないといけないときは、妹に頼んで家に泊まってもらったのだが、そのときも妹が車椅子でショッピングセンターに連れて行ったのだ。
とにかく、車椅子にも乗らなくていいようになりホッとした。
本人は病気は治ると信じていたので、何故早く治らないのかと、イライラしていたみたいだ。