溺愛レッテル
嘲笑を押し殺したような表情を浮かべている。

「お前…」

「ああ、あんた確か…“仲の良いオトモダチ”」

そう言って壁にもたれかかる嶺を、春彦は思いきり睨みつけた。

「おいおい、そんな顔すんなって。昨日もそうだったよな…もしかして人睨み付けるの趣味?」

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