溺愛レッテル
「あの…ハル、なんか近い…」

「え、そう?」

「うん、そう。ハル最近変よ。どうかしたの?」

「…うーん、別に。俺鈍いコ嫌いじゃないよ」

「は?」

化学実験室への移動途中、ついに春彦本人へ尋ねてみたが、返ってきたのは全く意味のわからない言葉だった。

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