溺愛レッテル
「驚いたよー。学校でこんなことになる人滅多にいないもん」

桜井は、白衣のポケットに手をつっこみながら、ベッドの端に軽く腰をおろした。

なんだか珍しい物でも見るように、目を輝かせている。

「まして階段から落ちたくらいで気絶なんて、私が生きてきた中であんたが2人目だよ。ただ者じゃないね」

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