溺愛レッテル
これも保健医の技術の一部か。

緊迫した空気を作らせないその話し方に、自分の症状がたいしたことのないものだと言われているような気がした。

「あははは…お騒がせしました」

「ほんと、ほんと」

時計を見ると、既に昼を過ぎていた。
私は4時間以上も眠っていたようだ。

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