溺愛レッテル
そう言えば、どうして私はここにいるのだろう。

誰かがわざわざ保健室まで運んでくれたのか。

気を失ったときに、あの場に居合わせた人はただ一人。

「…ハルは?」

「ああ、あのマセガキ?今は授業に戻ってるけど。…実は授業終わる度に来てたよ」

「え」

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