溺愛レッテル
「じゃ、ひとまず落ち着いたことだし。あんたの担任に状況報告してくる」

そう言って、桜井は座っていたベッドの端から立ち上がった。

ギシギシという古臭いバネの音を合図に、私も布団へもぐる。

「元気になったとか言って逃げるなよ」

「わかってますよ。よろしくお願いします」

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