溺愛レッテル
まだ感触が、はっきりと残っている。

心臓の動きが早いことが、何もしなくともわかった。
全力で走った後ですら、こんなに脈があがったことはない。
それくらいに。


春彦は、私のことを好きだと言った。


「…」

きっとからかってあんなことをしたんだ。

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