溺愛レッテル
黙々とした授業が終わった後、教科書類を片付けていると、教室に他クラスの男が入ってきた。

「すんません…鈴木有理ちゃんっている?」

「有理?」

彼は身近にいたカナに話しかけた。
どうやら私に用があるようだ。

「私だけど…」

「何また“オヨビダシ”?」

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