溺愛レッテル
「あぁ、うん」

つい『え?』と言いそうになったが、それは彼女として有り得ないだろう、と、とっさに知っているふりをした。

なかなか達者ではないか、自分。

自負心旺盛に思考をめぐらしていると、彼はノート一冊と複数枚のプリントを差し出してきた。

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