溺愛レッテル
「要するに、人前でだけ適当に演技してれば、後は俺らも他人ってわけ」

自信たっぷりに語る嶺。
案外悪い話でもなさそうだ。特に何もすることはないのだから。

考える時間を与えてくれているのだろうか、私の行動を真似て、彼も石を茂みへと投げた。

「よっ」

私のより遥か遠くへ飛ぶ。

そして
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