溺愛レッテル
すると

「有理」

誰かに名前を呼ばれて、声のするほうを向き直った。

「はい?え゙っ」

高橋嶺だ。

彼は鞄を片手に持ち、けだるそうにドアに寄り掛かっていた。

「うっわ嶺君っ!こんにちは私有理の親友の岩崎カナって言いま〜す」

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