溺愛レッテル
座っていたのを無理矢理立たされ、そのまま引きずられるかのように教室から出た。


ふと春彦を見ると、何とも凶悪な目つきでこちらを睨んでいるのが目にとまる。

こちらというか、むしろ嶺一点。

「ねぇ…ハルに何かしたの?」

「え、何も?つか今初めて見たし」

「あ、そうよね…」

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