溺愛レッテル
その人は頭も良く人気者で、私は彼を良い人だと信じて疑わなかった。

けれど、ゆえに彼に好意を寄せている人も、決して少なくなかった。

半ばあきらめていた、そんなとき。
放課後部活を終えると、急に彼から呼出しがかかった。

初めは何の用かと、ただ疑問をもつばかりだった。
何せ、好きと言っても、彼とは特に仲の良いわけでもなかったのだから。

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