溺愛レッテル
「それでもう人を好きになること…怖くなって」

「…」

「あの人のこと何も知らないで好きになった私も悪かったのよ。…だからなのかな、知らない人から告白されるのを嫌ってるのとか。嶺の話に乗ったのも、あいつと同じようなこと、してやりたかっただけなのかもしれない」

嶺は黙って自転車のペダルをこいでいた。

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