溺愛レッテル
沈む直前の夕日を浴びて、水面が輝いている。

それに加え川の左右にある建物が水面に反射して、何とも幻想的な風景を醸し出していた。


「泣きなよ」

「…」

頭からずぶ濡れの状態で嶺を見上げると、彼はただそう言った。

腕を組んで私を見下ろしている姿に夕日の逆光が重なり、綺麗なシルエットを生み出している。

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