溺愛レッテル
2
「…ごめんなさい」
私は目の前にいる『山本くん』に、深々と頭を下げた。
彼は残念そうな表情を見せて、人気のない校舎裏から立ち去っていく。
「…」
…高校に入って早一年。
これで、告白されたのは6回めだ。
ノリで言われたものからかなり本気で言われたものまで、それは様々。
私は目の前にいる『山本くん』に、深々と頭を下げた。
彼は残念そうな表情を見せて、人気のない校舎裏から立ち去っていく。
「…」
…高校に入って早一年。
これで、告白されたのは6回めだ。
ノリで言われたものからかなり本気で言われたものまで、それは様々。