溺愛レッテル
「まったく…よく話にのったよね、有理も」

ティッシュをまとめてごみ箱へ放りながら、カナが言った。

「それが私も不思議なのよ。何て言うか…」

「?」

話を持ち掛けられた時に興味を持ってしまったことは認める。
けれど、それを了承したときは、何かもっと別の力、感覚がはたらいていたような。

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