溺愛レッテル
相変わらず自分の飲み物を持ってこないカナは、またしても私のお茶を構わず飲んでいる。

「もう。そんなこと言うのやめて。あとお茶も自分で何とかして」

「あっははは〜」

「俺、ちょっと購買行ってくる」

カナの笑い声を遮って、春彦は椅子を吹っ飛ばすように立ち上がった。

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