溺愛レッテル
「どうしたハル?そんな食ってまだお昼たんないの?」

「まぁ…」

そう言い残して、春彦は財布と携帯だけを手に、教室を去って行った。

気分の浮かない顔だった。

春彦は私が黙っていたことを、まだ怒ってるのかもしれない。

「…」

後でもう一度謝らなくては。

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