溺愛レッテル
ぶつぶつと呟いて、時々廊下の壁を蹴りながら歩いた。

開きっぱなしになっていた窓から、鳥や虫の声が入ってくる。
それを聞くと、なんだか虚しい気分になった。

物に八つ当たりしたところで何にもならない。

『一体何をしているんだ』と言わんばかりに、目線を床へおろした。

「くそ…」

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