恋する人のための7つのラブストーリー
Thank you
――「大丈夫?」
そう言って
差し出された手は
太陽のように
眩しく輝いて見えた。
真っ暗で光さえも見えなくて。
私にあるのは
絶望だけだった。
けれど
君に会えて。
君と話せて。
君に触れて。
私は変わった気がした。
手に取った瞬間
何かが起こった。
何かが
私の中で揺れ動いたんだ。
綺麗なのに
悲しい音を立てて。
恋に落ちる音がしたんだ――。
紛れもなく確信できた。
好き、なんだと。