恋する人のための7つのラブストーリー
だから何を言われても
何をされても
諦めなかった。

『こいつに俺の怒りをぶつければいい。
みんな消えろ!
みんなみんな俺の邪魔をするな!』

それがイジメる男子の心の声だった。

誰かに対する怒りを
私にぶつけていたのだ。

だから私は
痛みも悲しみも
全部堪えた。

「いいか?
俺に逆らうやつはこいつと同じ目に合わせてやるからな!」

強がって
本当は怖いくせに
そういう事しか言えない男子を
私は愚かだとは思わなかった。

だって誰だって
裏切られるのは怖い。

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