恋する人のための7つのラブストーリー
真実と暗闇
だから分かる。
経験した事も
彼の事も忘れていない。
ただ
あの時の大好きは違う。
尊敬の大好きであって
恋としての
好きじゃない。
「へぇー
やっぱ愛原さんて凄いんだね」
七海君はそう言って笑った。
「そんな事、ないです…。
こんな事言えるのも
ある人のおかげで…」
ある人。
私は何度助けられた事だろう。
彼はあれから少しして
また引っ越してしまった。
小学生以来
会っていない。