イケメン御曹司の秘密
お爺様はすごい人
古ぼけた小さな小さなお寺に、似つかわしくない高級車。
中から出てきた似つかわしくない高級スーツに身を包む団体。
そして、明らかに厚みの違う香典。
千円札でも5万円くらいはありそう。
受付を買って出てくれた幼馴染の達也が野次馬根性で飛んでくる。
「なんか、すごいの来たぞ」
「・・・」
目をパチクリさせながら、フル回転で頭を巡らせる。
「あいつらだ。知り合いか?」
「・・・全く・・・」
全く記憶にない。