イケメン御曹司の秘密
そこだけ聞けば、普通の感覚だ。
「どうやって、生活する気?」
「アルバイト」
当然のように答える。
日中学校に行っていて、バイトはできず、高校生がバイトで稼げる額は、たかだか、8万程度。
それで、ホテル暮らしは不可能だ。
そう、説明すると、予想外の答えが帰ってくる。
「じゃあ、ここに住まわせて」
「・・・」
目をパチクリさせる。
「大丈夫だよ。万が一間違えが起こったら、責任取るし、そうしたら、屋敷にも帰れるし、一石二鳥だろ」
「・・・」
「もちろん、家賃は俺が払うよ。その代わり光熱費と食費は美香ね」