イケメン御曹司の秘密
なんか・・・視線を感じる。
視線の先をカーブミラー越しに確認する。
・・・・。
お嬢様方、バレバレですよ。
「美香も、気づいた?」
「・・・」
気づいた?
じゃ、なくて、気づいたら言えよ。
「隼人は、そこの本屋で、30分立ち読みしてから、帰って」
「どうして?」
「一緒に住んでるなんてバレたら困るでしょ」
「俺は、別に構わないけど・・・」
・・・。
そうだった。
こいつにとっては、バレた方が好都合。
「・・・私が困るからそうしてください。」