イケメン御曹司の秘密


なんか・・・視線を感じる。


視線の先をカーブミラー越しに確認する。


・・・・。


お嬢様方、バレバレですよ。


「美香も、気づいた?」


「・・・」


気づいた?


じゃ、なくて、気づいたら言えよ。


「隼人は、そこの本屋で、30分立ち読みしてから、帰って」


「どうして?」


「一緒に住んでるなんてバレたら困るでしょ」


「俺は、別に構わないけど・・・」


・・・。


そうだった。



こいつにとっては、バレた方が好都合。


「・・・私が困るからそうしてください。」


< 22 / 26 >

この作品をシェア

pagetop