私がこの世から消えた日


石原の部屋は男子の部屋と思えないぐらい
きれいだった。


これが…
生きてるときに来れてたらなぁ…


「妃、ほんまにごめん…守ってやれなくて、ほんまにごめん…」

石原は涙をポロポロと落とした
それにつられて私も涙を押さえきれなかった。

「なんで…いし…はらが謝るのよ…なんも悪くないじゃん…私こそ…辛い思いさせてごめんなさい…」


石原は見えない、
触れない私を抱き締めてくれた。

触れないはずの石原の体の温かさが
伝わってきた。
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