私がこの世から消えた日



ただ、

私は一回しか話したことがない。


授業中、後ろから石原の後ろ姿を見つめる。

それが私の日課だった。

それだけでとても
幸せだった。



それが今日で
最後になるなんて
思っても見なかった。
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