Sympathy For The Angel
美優紀が着いてきてくれるとなると、途端に食欲が沸く現金さ加減。
急に胸の支えが下りた私は、最後におかわりまでして朝食を食べ終わった。
「え…。嘘。これが私……?」
私のお古の、アイボリーとブラックのツートーンカラーのボウタイ付シフォンワンピを着せた美優紀は、案の定可愛かった。
そして艶やかな黒い髪を緩やかに巻き薄くメイクも施すと、それだけなのに別人のように変わっている。
これにもこもこコートを着せれば間違いなくお嬢様風で、放っておく男はいないだろうな。
「美優紀の素材がいいから下手に弄らなくても、充分可愛いよ」
私の言葉にボッと火がついたように赤面して、美優紀が顔を隠すように手で隠した。
「椿さんは、どんな格好ですか?」
「は?これで行くよ?」
「えっ!?」
美優紀が驚くのも無理はない。
私の格好ときたら、少し厚手のカットソーにダブルジップアップのパーカー、そしてストレッチデニム。上にはコートを羽織るけど。
色は総じてダーク系だ。
「だって樹とのデートにだって可愛い系なんて着たこと無いのに、他の男と会うのにスカートなんか絶対履かないよ」
「樹さんと、いつもデートしてるんですか?」
興味津々の様子で美優紀が尋ねてきた。
「昨日は久し振りかな?中学の頃はよくしてたけどね」
「えー!じゃあお二人がお付き合いはじめたのは、いつ頃なんですか!?」
真依のようにきらきらした瞳で、美優紀が私をみつめている。
「中2の時。樹から告られたんだよね」
苦笑しながら美優紀にそう答えた時、インターホンが鳴り響いた。
急に胸の支えが下りた私は、最後におかわりまでして朝食を食べ終わった。
「え…。嘘。これが私……?」
私のお古の、アイボリーとブラックのツートーンカラーのボウタイ付シフォンワンピを着せた美優紀は、案の定可愛かった。
そして艶やかな黒い髪を緩やかに巻き薄くメイクも施すと、それだけなのに別人のように変わっている。
これにもこもこコートを着せれば間違いなくお嬢様風で、放っておく男はいないだろうな。
「美優紀の素材がいいから下手に弄らなくても、充分可愛いよ」
私の言葉にボッと火がついたように赤面して、美優紀が顔を隠すように手で隠した。
「椿さんは、どんな格好ですか?」
「は?これで行くよ?」
「えっ!?」
美優紀が驚くのも無理はない。
私の格好ときたら、少し厚手のカットソーにダブルジップアップのパーカー、そしてストレッチデニム。上にはコートを羽織るけど。
色は総じてダーク系だ。
「だって樹とのデートにだって可愛い系なんて着たこと無いのに、他の男と会うのにスカートなんか絶対履かないよ」
「樹さんと、いつもデートしてるんですか?」
興味津々の様子で美優紀が尋ねてきた。
「昨日は久し振りかな?中学の頃はよくしてたけどね」
「えー!じゃあお二人がお付き合いはじめたのは、いつ頃なんですか!?」
真依のようにきらきらした瞳で、美優紀が私をみつめている。
「中2の時。樹から告られたんだよね」
苦笑しながら美優紀にそう答えた時、インターホンが鳴り響いた。