Sympathy For The Angel
促されるまま、そのトレーニングルームに入ると、中学生から高校生ぐらいの男の子だけが屯していた。
しかも、皆……。
「皆、柄が悪いね」
ここまで来てようやく理解した。
「………アンタ……この子達を『狂宴』のメンバーにしたの……?」
八神諒はそれに答えず薄ら笑いを浮かべている。
「こいつらはよく働いてくれる。この施設の厚生を他の施設とは比べようも無いほど充実させているからな」
「アンタ、気持ち悪いよ」
「……掛井は施設育ちと聞いたが、狂宴の本拠地を知って尚、アイツにここが攻められんのか?」
八神諒に対しての嫌悪感は益々募っていくばかりだ。
施設で育った樹を躊躇させるには充分な戦術。
「……やり方が汚いでしょ!?」
「充分に食わせて貰っている兵隊は自ずから上の言うことを従順に聞くようになる。それにコイツらだって社会に対しての不満が無い訳じゃないしな」
「あの子達の気持ちまで利用してるっての!?」
「……誰にだって不満はあるさ……」
ここに来て、初めて八神諒の仮面に微かな皹が入ったようだった。
しかも、皆……。
「皆、柄が悪いね」
ここまで来てようやく理解した。
「………アンタ……この子達を『狂宴』のメンバーにしたの……?」
八神諒はそれに答えず薄ら笑いを浮かべている。
「こいつらはよく働いてくれる。この施設の厚生を他の施設とは比べようも無いほど充実させているからな」
「アンタ、気持ち悪いよ」
「……掛井は施設育ちと聞いたが、狂宴の本拠地を知って尚、アイツにここが攻められんのか?」
八神諒に対しての嫌悪感は益々募っていくばかりだ。
施設で育った樹を躊躇させるには充分な戦術。
「……やり方が汚いでしょ!?」
「充分に食わせて貰っている兵隊は自ずから上の言うことを従順に聞くようになる。それにコイツらだって社会に対しての不満が無い訳じゃないしな」
「あの子達の気持ちまで利用してるっての!?」
「……誰にだって不満はあるさ……」
ここに来て、初めて八神諒の仮面に微かな皹が入ったようだった。